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主任教授挨拶

ようこそ 伸びゆく慈恵医大小児科へ!!~Welcome to Department of Pediatrics,Jikei University School of Medicine!! 東京慈恵会医科大学小児科学講座 主任教授 井田 博幸

慈恵医大小児科ホームページにアクセスしていただきありがとうございます。
私が主任教授に就任してから3年が経過しました。同窓の先生方、そして医局員の先生方のご支援により、我が小児科学講座が順調に発展していることを嬉しく、そして誇りに思います。以下に当講座の診療・教育・研究の理念・基本方針・現況を記載しますので、小児科学の研鑽を積もうと考えている医学生の方々、前期研修中の先生方、レジデントの先生方がいらっしゃいましたら、是非、慈恵医大に見学に来てみてください(小児科見学の項を参照)。

診療

慈恵医大小児科は1922年に創設され、現在、約150名の医局員を有する歴史ある、人材豊富な講座です。現在、私が7代目の教授ですが、当講座の根底にある理念は(1) mission :小児科医の使命を全うする (2) profession :専門職としての誇りを持ち、研鑽を積む (3) compassion :慈愛のこころを持って患者さんとその家族に接し、思い遣る の3つの言葉に集約されます。

小児科医の扱う臨床医学範囲は極めて広範囲にわたるので、卒後5年目までは専門性に偏らない、いわゆる、 general pediatrics を中心に行い、以降、新生児、血液、循環器、神経、精神、アレルギー、感染免疫、腎臓、内分泌、遺伝、先天代謝異常などのsubspeciality(研究班紹介の項を参照)の研鑽を積み、最終的にはこれら2つの臨床的知識・技術を併せ持った医師による包括的小児医療を行うのが当講座の診療の基本です(スタッフ紹介の項を参照)。
幸いにも同窓の先生方から多くの患者さんをご紹介いただき、また今まで培ってきた診療・研究により、高い専門性を有する医師が在籍し、かつ13病院、19診療科という多くの関連病院があるので、上記の基本方針が実践可能となっています(関連病院・関連施設の項を参照)。

常に臨床的問題点を考える science-oriented な診療を心がけています。

教育

教育は優秀な小児科医の育成のため必須であり、当講座の発展に極めて重要と考えています。

教育に十分なスタッフとかつ13病院、19診療科という多くの関連病院を統合して行う包括的小児料学の修得が当講座の卒後教育の基本方針です(卒後教育の項を参考)。
卒後5年目までの general pediatrics の教育は大学附属4病院(本院、第3病院、青戸病院、柏病院)に加えて、前述の小児総合医療群で行われるのが原則です。 subspeciality の教育は前述の小児専門医療群で行われます。この結果、general pediatrics を基礎においた専門性を有する小児科医が育成されます。各病院あるいは診療科の診療部長・診療医長は慈恵医大小児科の医局員です。従って、診療の項で述べた診療の基本理念に基づいて卒後教育が行われています。
卒後教育が適正、かつ公平に行われているかを検証するため、2年毎に個人履歴・業績調査を行っています。大学院への入学は随時、可能です。医局員の方向性によっては国内あるいは海外施設へ留学を行い、グローバルな卒後教育システムを構築しています。

患者さんにとって何がベストかを考えられる patient-oriented な医師、そして倫理面を含む慈愛の心を持った小児科医を育成することが当講座の教育の理念です。

研究

研究は我が小児科学講座の presence を社会的にアピールするとともに、現在の小児医療が抱える課題を解決するために重要と考えています。

研究は“常に臨床医学の問題、すなわち、患者さんの悩みを解決するために行う”という理念に基づいて行われています。これを基礎にして行われる研究の具体的な方策は以下の通りです。臨床研究については前述の多くの関連病院を活用した多施設共同研究と専門病院で行われる subspeciality に関する研究です。すなわち、患者さんのデータをベースにおいて臨床に直結する研究です。(研究班紹介の項を参照)
もう一つは慈恵医大DNA研究所、成育医療研究センターアレルギー研究部、成育医療研究センター遺伝子治療部との連携による基礎研究です。これらの研究所(部)のトップは慈恵医大小児科の医局員ですので、これら研究施設には当講座から医師を派遣しており、分子生物学的手法、生化学的手法、免疫学的手法を用いて、患者さんに還元できる基礎研究を行っています。研究をさらに発展させたい場合は海外留学も積極的に行っています。特にスタンフォード大学、UCLA、マウントサイナイ大学、デンバー小児病院とは密接な関係が構築されています。

研究に必要な設備・技術員も備わっており、また英語論文作成のため外人 editor とも契約しており、研究を発展させるための素地は十分と考えています。
“日常診療から生まれた研究テーマが重要である”というのが当講座の研究の基本です。

「和をもって尊しとなす*1」という理念として講座をスタートさせました。そして、ここ3年間で

  1. 医局員の確保*2
  2. 業績評価によるベンチマーキング方法の確立
  3. 女性医師支援システムの設立(短時間雇用・病児保育)
  4. 研究設備・人員・システムの充実
  5. 海外施設とのネットワークの構築

などに尽力し、日本有数の充実した、魅力ある小児科学講座が出来上がったと自負しております。医局員全員が楽しく小児科学を学べるようさらに努力し、日本、そして世界のこどもたちのために一緒に切磋琢磨いきたいと思っています。

Let’s join us!!

*1:「和をもって尊しとなす」
平和の和:平穏で安寧な組織から良い仕事が生まれる
調和の和:みんなと協調して仕事をすることが重要である
総和の和:講座全員が一枚岩になれば問題は解決する

*2:医局員の確保